毎日育英会とは

毎日育英会とは毎日新聞社による奨学金制度です。毎日新聞販売所が雇用し、実際に朝刊や夕刊を配達することで返済不要の奨学金や給与を得ることができる仕組みになっています。東京と大阪、福岡で事務局を展開し、入学から卒業まで奨学生をバックアップ。1968年よりずっと続いてきている実績もあります。
毎日育英会の5つの特徴

毎日育英会には「返済不要の奨学金制度で自立進学を支援」している点、「無利子の学費貸付制度」、「一人一人に部屋代無料の個室を用意」している点、「十分な給与支給によって自立生活が可能」な点、「夜学生や通信制の学校でも申請可能」という5つの特徴があります。
以下、これらの5つの特徴についてご説明していきましょう。
返済不要の奨学金制度で自立進学を支援
朝刊と夕刊配達業務、それらに付随する業務を行うことで、奨学金を返済しなくてもよい制度になっています。
無利子の学費貸付制度
無利子での学費貸付を受けられますが、年度末に支給される奨学金で返済しなければなりません。
一人一人に部屋代無料の個室を用意
プライベートタイムを確保できる個室が一人一人にありますので、安心してください。
十分な給与支給によって自立生活が可能
奨学金とは別に給料も支給されるため、生活費の心配もなく通学することができます。
夜学生や通信制の学校でも申請可能
昼間部の学生だけでなく、夜間部や通信制の学校へ進学する場合でも奨学金を適用させていくことが可能です。夕刊配達を終えてから通学することもできます。
毎日育英会の奨学金の詳細
毎日育英会では3つの奨学金コースがあります。それぞれのコースの詳細は以下の表の通りです。
Aコース | Bコース | Cコース | |
---|---|---|---|
新聞配達 | 朝刊・夕刊 | 朝刊・夕刊 | 朝刊のみ |
集金業務 | あり | なし | あり |
付随業務 | あり | あり | あり |
1日の勤務時間 | 平均6時間 | 平均5時間 | 平均4.5時間 |
毎日育英会の奨学金の内容
毎日育英会の奨学金は学費貸付を無利子で行っています。詳しい毎日育英会の奨学金のコース別金額は以下の表をご覧ください。
Aコース | B・Cコース | |
---|---|---|
4年制 | 520万円 | 440万円 |
3年制 | 390万円 | 330万円 |
2年制 | 260万円 | 220万円 |
1年制 | 130万円 | 110万円 |
(注1)上記の表は返済免除額の限度額になります。各年次の最低補償額はどのコースでも100万円です。(米年度末まで在籍していた場合のみ)
(注2)教材費や寄付金、保険などの貸付は対象外になりますので気をつけてください。
(注3)貸付制度の利用は任意です。
毎日育英会奨学生の待遇の詳細
毎日育英会奨学生の待遇については以下の表の通りになります。
Aコース | Bコース | Cコース | |
---|---|---|---|
給与 | 162,498円 | 136,755万円 | 134,983円 |
賞与 | 賞与 7月と12月の年2回 | ||
休日 | 4週6休 | 4週4休 | |
休暇 | ・初年度は6ヶ月勤務後に10日の有給休暇取得 ・2年目以降、毎年1日ずつ加算(労働基準法に準じます) |
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部屋 | ・販売所内もしくはアパートにて個室 ・部屋代は無料 ・エアコン付き(構造上の問題で、設置がない場合もあります) ・シャワールームなどの設備がある販売所もあります ・水道費・光熱費は自己負担 |
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食事 | ・一部の販売所で食事の用意も可 ・朝食と夕食の両方が販売所内で用意される場合は29,000円が給与から控除 ・新聞が発行されない日(休刊日)の朝食・夕食の用意はありません |
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保険 | ・「健康保険個人カード」、または「国民健康保険証(自己負担)」を利用します ・「毎日奨学生医療共済制度」により、通院・入院した場合の保険治療費の自己負担(3割)はありません ・労働者災害補償保険、傷害保険(ケガ)に加入しています(保険料の自己負担はありません) ・業務外のケガなども保障される「毎日奨学生総合保障制度」にも加入できます(任意) |
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定期代 | ・月額5,000円まで自己負担 (ただし、超過分は販売所で補助されますが、補助額の上限金額は1ヵ月5,000円までです) |
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旅費 | 入会時の東京事務局までの交通費支給 (毎日育英会規定より) | ||
ユニフォーム | ・入会時にスタッフジャンパーが全員に用意されます ・女性には防犯ブザーも用意されます |
(注4)給与金額は諸手当を含んだ月額平均になっています。
(注5)各販売所の営業時間が異なるため、給与額の変動が若干あります。
(注6)適用地区の最低賃金に基づいた給与額になりますので、地域によって支給額に差があります。
(注7)給与から所得税や住民税(2年目以降)といった法定控除もあります。
新聞配達業務について
配達は原則原付バイク(50cc)ですので、免許の取得が必要になります。原付バイクのガソリン代は販売所の負担です。バイクとヘルメットなどは販売所にて用意されますので安心してください。日曜や祝日の夕刊配達はありません。
集金業務について
AコースとCコースの奨学金のコースを選んだ場合、月末から月初にかけて集金業務があります。ちなみに、予備校生は集金のないBコースしか選べませんので気をつけてください。
付随業務について
付随業務には以下のようなものがあります。
・チラシ広告の折り込み作業
・配達順路帳の作成
・読者増減簿の作成
・営業業務(試読紙や宣伝物の配布などのPR活動)
毎日育英会奨学生の特典
毎日育英会奨学生の特典には以下のようなものがあります。
・入会前に立地条件や希望などを伝えられる面接もあります
・新入生激励会(4月と5月)
・卒業祝賀会(2月)
・就職支援(就職相談や推薦状の交付)
・卒業記念としてスーツと記念品がプレゼントされます。
毎日育英会への資料請求

毎日育英会に資料請求しますと「毎日奨学生ガイドブック」を無料で届けてもらえます。(資料請求はこちらより)
毎日育英会の説明会
毎日育英会では全国各地で年に数回説明会を行っています。担当者から個別にいろいろ話を聞けるチャンスですので、積極的に参加していきましょう。説明会当日でも「毎日奨学生申込書」を書いて出すことができます。「毎日奨学生申込書」提出希望の方は「黒のボールペン」と「印鑑」、「写真(縦4cm×横3cm)」を持参してください。会場までの往復の交通費の支給もあります。保護者の方のご参加も可能です。説明会の詳細はこちらよりご確認ください。どうしても説明に参加できない場合には個別面談も可能です。個別面談ご希望の方はこちらよりお申し込みください。
毎日育英会の注意点や特徴について
上記以外の毎日育英会の注意点や特徴について以下にまとめています。
・理工系、通信制、予備校生も奨学生として採用しています
・通学校一覧(こちら参照)に掲載されていない学校でも採用可能な場合もありますので、お問い合わせください
・他の奨学金制度と併用することが可能な場合もありますので、各事務局にお問合せください
・他の仕事やアルバイトとの両立はできません。
・クラブ活動はできませんが、仕事面での支障がない範囲でサークル活動は可能です
・学費の貸付が必要な場合、保証人が2人必要です。第1保証人は親権者、第2保証人は独立した生計を別に営む人にしなければなりません。
・女子の奨学生も大勢活躍しています
・学費の入金日は個別に知らせてくれます
・部屋の広さは4.5畳から6畳である場合が多いですので、販売所内の見学時に確認しておくと良いでしょう
毎日育英会のお問合せ先
毎日育英会には東京事務局と大阪事務局、福岡事務局があります。各事務局への連絡先は以下の通りです。
〒169-0072 東京都新宿区大久保3−14−4 毎日新聞早稲田別館
フリーダイヤル: 0120-098-098
tel: 03-3209-1711
月~金曜日9:45~18:00(祝日を除く)
e-mail: info@mainichi-ikueikai.com
〒530-8251 大阪市北区梅田3−4−5 毎日新聞ビル内
フリーダイヤル: 0120-211-203
tel: 06-6346-8323
e-mail: ikueikai@mainichi.co.jp
〒802-8651 北九州市小倉北区紺屋町13―1 毎日会館3F
フリーダイヤル: 0120-198-151
tel: 093-551-4318
e-mail: s-jinzai@rapid.ocn.ne.jp
まとめ
毎日育英会の奨学金についてご紹介していきました。各社新聞社ごとに奨学生のコースや内容も変わってきますので、比較しながら自分の理想の形に近い奨学生制度を選んでいくと後悔が少ないです。貴重な学校生活に関わることですので、慎重に比較しながら決めていくことで充実した奨学生ライフを過ごすことができるでしょう。